入選作013 詰将棋パラダイス 平成15年8月号「詰将棋パラダイス」平成15年(2003)8月号 新人コンクール・・・・「新人」とは、少し複雑な心境。 [評価]A 33 B 11 C 0 誤解 2 無解 5 平均点 2.75 [解説](柴田昭彦氏・11月号) 今回で一番の難問。初手16金は打ってみたい手だが、同馬、36龍、15玉で指し切りとなる。結局は37金の一手となるが、同玉の変化が厄介で難渋した人が多かったと思う。同玉から38金の手順が作意らしく見えるので、変化としては申し分ない。本作の見所は37金からの金の三連発で仲々迫力がある。その後も27角を取らずに26角から龍をフル回転させて詰め上げる手順は痛快である。金を全て捨てて清涼詰に持ち込む構成は新人離れの感がある、見事の一言に尽きる。 [短評](敬称略) 末永修二「2手目の変化がめちゃくちゃ難しい。一時は不詰かと思った。入玉形の好作。絶賛の拍手を送りたい」 森田進二「出だしに3金必要とは……」 金子恒男「馬の奪い方が面白い」 和田登「金VS馬」 真保千秋「37同玉の変化はなかなかのもの」 五茂須光「初手16金の紛れに嵌まって苦戦。4金が捌けて解後感グッド」 永遠旅人「多額の金を使っても馬を取って一安心」 野口賢治「離れ技の金捨てを連発して馬を取る迄が圧巻」 [作者]「前半部で(イ)の変化の読みが必要なので、後半部の流れで骨休みと。美しい収束とは思います」 [作意]3七金 (イ)同馬 1六金 同玉 2七金 同馬 同角 1七玉 2六角 2七玉 3七金 1八玉 1五龍 2八玉 1七龍 3九玉 3八金 同玉 3七龍 4九玉 4八龍 まで21手詰 [変化] (イ)3七同玉は3八金、 a 同玉、2七角、同玉、3六角、2八玉、4八龍、3八合、2七金、1八玉、3八龍以下。 b 同馬、4八金、同馬、3六龍、2八玉、2七金、1八玉、1六龍まで。 ジャンル別一覧
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